レバークーゼンvsFCバルセロナ@ベイアレーナ

私達夫婦の結婚記念日のこの日。
本当の奥さんより、スペインより来るサッカーチームを選択し観戦へ出かけてしまった私は許されますでしょうか?
誰か許すと言って下さい!
そんなスペインの恋人との密会場所で待っていたのはアウェーの洗礼でした。
なんとレバークーゼンより送付されて来たチケットは、通称「檻の中」と呼ばれるバルササポーターのど真ん中の席でした。
隣の芝生は青く見えるとは良く言いますが、どうみても檻の中と外との座席は違いすぎました。
外は丸みを帯びたプラスチックの椅子、中は冷たく平たい鉄製の椅子。まるで電気椅子に座らせられた死刑囚の気分。
今日は試合中ずーっと立ってなくてはならないのか???
チケットを送付してくれたレバークーゼンチームに対して、「この試合では力の限りレバークーゼンをサポートして来ます!」と断言してしまった私はどうしたら良いのか…?
はるか彼方に見えるレバークーゼンサポが集まるゴール裏では、試合前にこの日のために用意された赤、白、黒の旗をなびかせている様子が金網越しに見られる。
檻の外だったらもう少し良く見えるのに…。
この日の一番のお目当てはサビオラ君。最近にしては珍しく早い時間にスタジアムについた私達は両チームの練習から観戦出来ました。
しかし、お目当ての彼はなんと控え組に。残念。
両チームのスタメン選手の発表がされキックオフ。
試合が始まってみると、檻の中の8割程度がレバークーゼンサポであることが判明。しかも皆んな行儀良く座って観戦を始めてくれた。
檻が少々邪魔ではあったけど、立ったままでの観戦を思えばずいぶん気分が良くなった。
バルサクライファートの1トップのシステムでしたが、これが最悪。彼が完全に孤立して良い所無し。
それとは逆にレバークーゼンはシュナイダー、バステュルクを中心に早い寄せから次々とチャンスを作る。
どうしてこのチームがリーグ戦で勝てないのか?不思議なくらい素晴らしい試合運び。
FW不足が否めないレバークーゼンでしたが、前半終了近い40分にCKからベルバドフが頭であわせて先制〜!
「ひょっとして?」1次リーグ全勝で抜けてきたバルサからの金星が頭によぎる。
後半からサビオラ君登場。
これによりクライファートだけマークしていれば良かったレバークーゼンのDFが徐々に混乱を始めた様子。
それでもサビオラ君にはルシオがぴったりとマークに付きなかなかチャンスを与えない。
しかし、ここでプラセンテがやっちゃいました。攻撃に入って全体が前に動き出した瞬間に足元でつまづきボールをカットされるや、DFで残っているのはラメロー1人。サビオラに出されたボールをリケルメへ、そしてレバークーゼンをもてあそぶかのようにそのボールが再度サビオラに戻され楽々と同点。
後半15分にこの日一番の盛り上がりがやってくる。ゴール前サビオラがちょこんとクライファートへ出したところを我慢出来ずにDFが倒してしまいPKを取られる。
喜ぶ用意をしていたバルサファンでしたが、リケルメのPKをブットが見事にストップ〜!レバークーゼンサポ大喜び。
このナイスセーブにより同点のまま終わりか?と思われた88分、レバークーゼンのDFが浅くなったところをこれまた途中出場のオーフェルマルスが左サイドから自らシュートを放ち、ブット1歩も動けず逆転を許す。そしてこのまま試合終了。
試合が終わり、レバークーゼンがリーグ戦で勝てない理由がようやくわかった気がしました。
金網越しの観戦は見にくかったものの、この日の全ての得点が檻の無い見通しの良い方のゴールで決まったため、良しとすることにしました。(PKもこっちのサイドでした。)
渋滞らしい渋滞もないまま私達は23時半には家路に着きました。もちろんうちの奥さんはすでに就寝中。こんな私に未来はあるのか?

終わり。