イタリア紀行1〜ACミランvsローマ@サンシーロ

朝4時。
もちろん夜も明けぬ冬の寒空の下、サッカーバカ 4人(バカは私だけか?)は第3回目となる Redsイタリアサッカー紀行へと出発。
ドライバー担S藤、ナビ担K橋、ワンポイントリリーフドライバー坦Y沢、トーク坦の私と役割分担もスムーズに決まり、エースドライバーの活躍もあり昼1時半過ぎにはミラノ入りし、この旅行1回目の祝杯を上げる。
この日は20時半からのミラノvsローマ戦を観戦予定。試合開始までかなりの時間的余裕があった私達はミラノ市内のサッカーショップなどを探索しこの日の試合に備えて小物を買い込んだりして試合開始の時を待つ。
イタリア通のメンバーも数名揃え、順調にスケジュールを消化している私達は、この後訪れた大トラブルの事など誰1人として予想することなど出来なかった…。
試合開始2時間前の18時半。イタリアサッカーの聖地サンシーロスタジアムに車にて到着。
パルマの中田が初めてイタリアに渡った時、日本でもセリエAがTVでも放送されるようになった。霧に煙る(当時は画面に映る煙を霧だと思っていた。実際には霧でないことが今回初めてわかった。)サンシーロスタジアムでプレーする超一流の選手達のプレーを初めて見て、「いつかはこのスタジアムでサッカー観戦したい。」と思っていた私は、すでに空が暗くなった中からライトアップされ照らし出されたスタジアムを見て大感激。また1つ夢が実現した思いがした。
試合開始までまだ1時間以上あるというのに、ミラノサポはゴール裏2階席をびっちりと埋めて大声を張り上げている。
この気合には思わず鳥肌が立つほどでした。
選手紹介、審判員の紹介(この日はあのコリーナさんでした。)が終わり、いよいよキックオフ。
セリエAではお馴染みの発煙筒が次々と焚かれる。そう、TV画面でみた霧の正体はこの発煙筒だったのです。
以前にセリエA観戦をした時にはなかったサポータグッズ(?)を今回初めて体験する。
物は何かは最後までわからなかったのですが、何らかの爆発物が次々と爆発し、その度に心臓がどきっとさせられる。
このパワーはブンデスリーグでは絶対に味わえないものでした。
試合の方は要所々で、コリーナさんのお笑いショーがあったりしながら楽しく進行していき(イエローカードの代わりに、イエローを与えた選手の名前を書く白い用紙を掲げたりしていた。)、リバウド抜きのせいか攻撃のリズムが今ひとつだったミランでしたが、Fインザーギが後半から入った事で攻撃のバラエティが広がり、その代わったインザーギシェフチェンコがヘッドで流したボールをDF2人を引き連れながらも上手くトラップしゴール前に抜け出し右足でシュート!
トッティ抜きのローマは最後まで攻め手を欠いた様子で、結局このまま試合は終わり1−0でミラノの勝利。
この日もう1試合行われたラツィオvsインテルが引き分けに終わったことで、暫定ではあるものの首位に返り咲いた。
久しぶりに鳥肌の立つような試合展開に大変満足し、夜の11時近くになったものの翌日の日本人対決観戦備えてパルマ移動を予定していた私達は、試合の余韻に浸ることもなく車の元へ。
さぁ出発と思ったその時、スケジュール半ばにして、ドイツへ強制帰国しなくてはならないかも知れないような大事件が私達の身に降りかかった…。

続く。