対オーストリア

9泊10日、長期の出張に妻と2人で行ってきた。
行き先はオーストリア、そして、目的は日本代表戦の生観戦。


オーストリア


2008年ユーロ地元開催に刺激されて、大勢の地元オーストリア人が観戦に来ていた。日本人は20−30名の異常な雰囲気。
見知らぬ日本人同士が「がんばりましょう」と言い合う、変な連帯感が生まれていた。

試合開始前、彼らには余裕があった。
私はワールドカップ最近ごぶたさのこの国相手なら
勝てるだろうと思っていた。

オーストリアはかなり弱い。
攻撃のパターンがまったくできていなくて、レッズと似ていた。
ロングスローからの空中戦にしか活路がひらけず、ワンパターンだ。
これでは来年6月は相当苦労するだろう。

それを攻撃する我が日本代表。
数的優位を作る為にサイドチェンジをするのがパターンだが、相手にその攻撃
方法を完全に読まれていて、数的優位が作れない。
タテに入れても、ボールをキープして後ろに下げて、そしてサイドチェンジという
繰り返しが何度も行われた。
ハンドボールのボール回しのようでまったく相手守備のバランスが崩れていない。

タテにボールを入れたときに、その選手がボールキープだけしか出来ないのが原因だ。
そのボールを持ってドリブル、あるいは少なくとも、振り向こうとする努力を見せた時に相手の守備がバランスを崩すのであって、その動きが無ければサイドチェンジをするが為のボール回しになっていた。

この状況の打開はFWの選手の個人能力によるところが多いのだが、
矢野、田中達では無理だった。
高原、松井の2トップに可能性を見出したいところだ。

という事で、0−0のスコアレスドローというかなり消化不良な1日になってしまった。